今日は、自分を見失いそうな時に役に立つと思われる
心のあり方を書こうと思います。
以前、お写経会に参加した際に、説法で
「自灯明(じとうみょう)」という言葉を初めて聞きました。
ブッダが人生の最期に、弟子の阿難に残した言葉だそうです。
お釈迦様は
「自らを灯火(ともしび)とし、自らを依り所として生きなさい。
おまえはおまえの灯火の役目をつとめているではないか。
他を依り所としてはならない。
阿難よ、お前は自分自身の灯火を抱いて足元を照らし、
自分の行く手を輝かしなさい」
とおしゃいました。
自灯明とは
「自分自身を信じて生きること。自分を信じて自分の価値観や
考えを基に、他人の意見には左右されずに自分を拠り所として
生きるということ。」
説法の中で、「釜石の奇跡」という有名な話のことも話されていました。
「釜石の奇跡」とは、東日本大震災の大津波が東北地方沿岸部に
甚大な被害を及ぼした中、岩手県釜石市の児童、生徒が地震発生と同時に
迅速に避難し大津波から命を守ったというものです。
これは日頃の訓練を活かし、自らを信じて、決断し行動した
結果が起こした奇跡でした。
このお話と共に「自灯明」は、私の心に響きました。
というのも、以前の私はいつも旦那様の意見や他人の意見に
左右されるところがあったり、いつも旦那様を頼って、
意見を聞いてしまうところがありました。
それは、自分の考えや自分に自信ないことの表れでした。
あの時うまくいかなかったからと失敗を恐れたり、
これをしたら人からどう思われるだろうか、とか
いつも他人軸で、自分が思っていることややりたいことに
自信が持てず、行動が出来ないこともありました。
人の意見や一般的な常識に振り回され、
うまくいかない自分が嫌になり、「自分はダメなんだ」と
落ち込むこともよくありました。
今は「自分はどう思っているのか、どうしたいのか」など
まず自分の考えを納得いくまで書き出して整理して、
途中で違うと思えば失敗や間違いと思わず、「次はこうしてみよう」と
できるだけ自分軸で考えるよう意識するようになりました。
その方が余計な考えがなく、自分の考えや気持ちがまとまるようになりました。
自分本位でありすぎるとただの我が儘、自分勝手になって
しまうので気をつけなければいけませんが、
その辺も考えながら自分軸を持って、
後悔のない人生が送れたら良いなと、日々思うようになりました。
自分を信じ、自分と向き合うこと。
誰かに頼り、誰かの指示を待つのではなく、
自分の人生は自分自身で決め、歩んでいくもの。
ブッダの教えは本当に有り難いものです。
どなたかのお役に立てれば幸いです(^^)。
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