「人間万事塞翁が馬」(にんげんばんじさいおうがうま)
このことわざ、聞いたことはありましたが、
意味まではあまり知りませんでした。
「人生の幸福、不幸は予測できないことで、
不幸が幸福に、幸福が不幸に転じることがある。
だから安易に悲しんだり喜んだりするものではない」
という意味です。
「人生、幸せも不幸せも予測が出来ないということ」
大好きな人と付き合えたのに、こんなはずじゃなかったとか、
事故に遭って大けがをしたことで、思いがけない幸福が訪れたとか、
一見、幸せと思った出来事が不幸せに思えたり、
逆に、不幸だと思った出来事が、幸福をもたらせてくれることがあるので、
安易に喜んだり悲しんだりするべきではない
ということです。
「人間万事塞翁が馬」の由来
「人間万事塞翁が馬」のことわざの由来となった「淮南子(えなんじ)」
という書物に書かれています。
「中国の辺塞(国境のとりで)のほとりに住む、老人(翁)の飼っていた馬が逃げ、
近所の人々は同情したが、老人は「このことが幸運を呼ぶかもしれないよ」と
言った。そしてしばらく経ったある日、逃げ出した馬は立派な馬をたくさん連れて
帰ってきた。
近所の人々がお祝いすると、老人は「このことが不幸を呼ぶかもしれないよ」と言った。
すると老人の言った通り、老人の息子がその馬から落ち、足の骨を折ってしまった。
近所の人々がお見舞いに行くと、老人はまた
「このことが幸運を呼ぶかもしれないよ」と言った。
1年が経ったある日、隣の国が襲撃してきた。
若者はすべて戦争に行き、若者の多くが戦争で死んでしまった。
しかし、老人の息子は怪我をしていたので、戦争に行かずに
命を落とさずに済んだ。」
というお話から、このことわざが生まれました。
「人生には、浮き沈みがあるということ」
人生とは、プラスとマイナス、朝と夜、男と女があるように
「悪い時もあれば良い時もある」と言うことです。
人生には、浮き沈みがあるということ。
未来がどうなるかは予測できませんが、
「こうなっていたい」というビジョンを明確にしていれば、
自分の望む未来に近づくことは出来るはずです。
辛いと思えることがあるから、最高に幸せと思えることがあります。
コツコツと努力をして実ったことは、簡単に叶ったことに比べて
何倍もの幸せを感じるものです。
悲しいことや不幸と思えることがあっても、幸せがやってくる前触れだと
信じていると、悲しい気持ちも少しは和らぎ前向きになれるはずです。
逆に幸せな時は喜び、しかし幸せな時ほど慢心せず
感謝の心で過ごすことが大事です。
「チャンスを見逃さないコツ」
そうは言っても…と自分ではどうしようもないことがあれば、
なかなか前向きになれるものではありません。
でも明るく笑顔の人には、良い人が集まり良い連鎖があるように、
いつもまでも「自分は不幸だ」と言う気持ちでいると、
せっかくの神様からのチャンスにも幸せな出来事にも
気づくことが出来ません。
私の周りにも恋愛に失敗して、「これ以上の人はいないかも」と
落ち込んでいた人が、前向きに明るく過ごし、いくつかの恋愛をして、
最終的には、最高の人と幸せになっている、という人がたくさんいます。
その人達がいつまでも過去に縛れ、「何しても上手くいかない」と
思っていると、きっと神様からのチャンスにも気づけなかった事でしょう。
「人生、何が良かったのか何が悪かったのかは、後になってみないと
わからない」ということです。
どなたかのお役に立てれば幸いです。。。
コメント